認知症について
今まで普通にできていたことが急にできなくなった、通い慣れていたはずの道がわからなくなった、同じことを何度も聞いたりするようになった――
暮らしの中で、そんな変化に気付いたら、それは認知症のサインかもしれません。
認知症は、早期に発見し治療を開始することにより、進行を遅らせたり、症状を緩和できたりする可能性があります。早期に正確な診断をすることで、治療方針の選択肢も増え、ご本人がご家族とともに、今後の生活について考えることができます。
なかなか検査を受ける決心がつかなかったり、ちょっとした物忘れと思いこむことで受診を遅らせるケースもあるようですが、これからの豊かな生活のために、ぜひお気軽にご相談ください。
ご本人だけでなく、ご家族からのご相談も受け付けています。
運転免許の更新で診断書が必要になった方の対応もしております。
認知症の種類
認知症は単一の疾患ではなく、いくつもの種類が知られていますが、主なものには以下の4つがあります。
- アルツハイマー型認知症
- 脳血管型認知症
- レビー小体型認知症
- 前頭側頭型認知症
認知症のうち60~70%はアルツハイマー型認知症で、約20%は脳血管型認知症と言われており、認知症の約9割をこの2大疾患が占めています。また、2つ以上の認知症が合併することも少なくありません。
診断
認知症を根本的に治す方法は、まだ確立されていないため、早期発見がとても重要です。
長谷川式簡易知能評価スケール(HSD-R)をはじめとする物忘れテストと画像診断で認知症の種類を診断します。
画像診断としては、MRIと核医学検査が主に使用されます。
MRIでは、脳梗塞の痕跡や脳動脈の動脈硬化を見ることにより脳血管型認知症を、脳萎縮の度合いを解析するVSRADを行うと、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症を診断する事ができます。
水頭症、慢性硬膜下血腫といった、外科的治療で認知症状の回復が期待できる疾患は、頭部CTで診断する事ができます。
核医学検査である、脳血流SPECT、ダットスキャン、MIBI心筋シンチグラフィー、アミロイドPETといった、より診断能の高い画像検査法もあります。
これらの診断機器は当院にありませんが、連携病院で検査を行っていただき、当院で診断することができます。
治療
アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症には、認知症の進行を遅らせる薬剤があリます。脳血管型認知症は、大小の脳梗塞を繰り返すことで進行しますので、血液をサラサラにする抗凝固薬で脳梗塞の発生を予防します。
また、怒り易さ、昼夜逆転などの各症状を抑える薬剤もありますので、適宜使用していきます。
デイサービスなどを利用して、運動や作業を適切に行うことも、認知症の進行を遅らせることが知られています。
- 院長
- 吉原 尚志
- 診療科目
- 内科
- 電話
- 0296-75-1177
- 所在地
- 〒309-1216
茨城県桜川市明日香2-31 - アクセス
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国道50号バイパスよりすぐ
茨城県信用組合岩瀬支店 近く
専用駐車場あり
診療時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 | |
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9:00~12:00 | ○ | ○ | - | ※ | ○ | ● | - |
14:00~18:00 (最終受付17:30) |
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休診日:水曜・日祝日・土曜午後
※木曜午前 往診
☆:月曜・木曜午後は20:00まで(最終受付19:30)
●:土曜は14:00まで(最終受付13:30)